2018年5月に韓国トップ棋士たちに対して14勝0敗という結果を残したFacebook社のELF OpenGoが発表されました。その改良版ニューラルネットワーク(v1)を搭載しています。
探索エンジンはDeepMind社のAlphaGo Zero論文を忠実に実装し、未公開部分に独自の工夫を取り入れた「囲碁の師匠」オリジナルエンジンです。
最新のiPad Pro(A12X Bionic)なら1秒間に最大170プレイアウト!
韓国棋士と対戦した、V100使用のELF OpenGo、1秒間に1600プレイアウトには及びませんが、ノートPCを凌駕しデスクトップPCに匹敵する性能です。
9.7インチiPad Pro(A9X)なら1秒間に10プレイアウト前後、A8(iPhone 6のプロセッサ)なら1秒間に1プレイアウト前後の性能になります。
これでも十二分に強いですが、プレイアウト数を気になさる方はお持ちのiPadのCPU性能をネット記事で調べてご検討ください。
プロ棋士より強いこのAIと対戦できます。ですが互先で対戦するには強すぎるようです。
より嬉しいのは検討機能。今や多くのプロ棋士が利用しているLeela Zero使用のGUIアプリケーションLizzieと同じ表示です。
候補手がわかる検討機能を使って碁敵と対戦するのもいいかもしれません。きっとプロ顔負けの名局ができあがります。
Lizzieのようにマウスオーバーで、とはいきませんが、「❶②❸④」ボタンでモードを切り替えることで特定候補手の主変化図も表示できます。
Slide Over対応なので、例えば「幽玄の間」アプリで対局を見ながら「囲碁の師匠」で検討できます。
Split View対応なので、例えば「YouTube」アプリで囲碁中継を見ながらとか「SmartGo」アプリで棋譜を見ながら「囲碁の師匠」で検討できます。
(SmartGoは棋譜のコピー機能もあるので、コピペして「囲碁の師匠」で検討することもできます。)
「ファイル」アプリやDropboxからSGFファイルを「囲碁の師匠」で開くことができます。
SGF文字列をペーストして検討したり、対局を続けたりできます。例えば、MacでSGFをコピーして「囲碁の師匠」にペーストできます。
メインメニューのシェアボタンから直前のSGFをエクスポートすることができます。
着手時に拡大鏡UIが表示されますので、iPhoneでもミスなく操作が可能です。